歌:山口百恵
作詞:さだまさし 作曲:さだまさし
淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが 浸みて来る
明日嫁ぐ私に 苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った
あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我侭な私に
唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし 元気でと
何度も何度もくり返す母
ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください
母娘の情景を静かな旋律に重ねたバラードです。作詞作曲はさだまさし、編曲は萩田光雄。1977年10月1日にシングル発売され、1977年12月5日発売のアルバム『花ざかり』にも収録されました。穏やかな余韻が心に残り、世代を越えて共感を呼ぶ一曲です。
九月末、ようやく秋の気配です。
日中はまだ暑さが残りますが、夕暮れの風や夜の空気に季節の移ろいを感じる頃です。今日は、そんな“はじまりの秋”に似合う日本語の歌を新旧織り交ぜて選びました。読書や散歩、帰り道のひとときに寄り添い、気分をやさしくクールダウンしてくれるラインアップです。
山口百恵は歌手。1973年にシングル「としごろ」でデビューし、深い表現力で支持を広げました。代表曲に「横須賀ストーリー」「いい日旅立ち」などがあります。
歌詞検索J-Lyric.netでは、無料で歌詞の検索・閲覧サービスを提供しておりますが、著作権保護の為、歌詞の印刷、歌詞のコピー、歌詞の複写などを行うことはできません。
Copyright (c) 2006-2025 J-Lyric.net